千鳥足のサラリーマンなんぞ、草原最強の狩人の敵ではない。
残されたのは濱田事業部長一人である。
「全く!仕事ばかりか宴席でも役に立たない馬鹿者どもが!来いっ!柔道初段の(←あんま大した事ない)このワシが相手をしてやるっ」
狩人と対峙する事業部長。
「どっからでも、かかってこんかい~~」
彼としては格好良く啖呵を切ったつもりだろうが、新喜劇にしか聞こえなかった。
そしてそんな濱田の事などまるで眼中に無いかのように、狩人は表情ひとつ変える事なく再び踊りを舞い始める。
「ダンソン!フィーザキー トゥーザテーサザ コンサ!」
事業部長本人は気付いていなかったろうが、いつの間にか狩人につられて、一緒に踊りだしていた。そして全く無抵抗のまま呆気なく捕獲されてしまう。
「ニーブラコンサ!ニーブラーッ!!」
メキメキメキっ
濱田は鈍い音と共に白目を剥いて昇天した。
「事業部長ニーブラーーっ!」
コメントの投稿