海辺には昨夜の黒焦げの魔神の残骸が横たわっており、波に洗われて少し崩れかかっているようだった。朝日の下で見る魔神は、夜中に見るそれとはまた違った印象を俺達に与え、その巨大な遺骸を前にすると勝利の喜びや生き残った安堵等様々な感情が湧きあがり、それなりに感慨深いものがあった。
「オイ、なんかいい匂いがしねえか?」
ふと、サムスンが呟いた。
「え、なんだって?」
奴は腰から剣を抜くと、ふらふらと魔神の方に近付いて行き、おもむろに魔神の足の吸盤をを切り取った。
「おい、結構美味そうに焼けてるぞ、食ってみねえか?」
このバカ何考えてやがる。
俺とマーリフはほぼ同時にハモるように答えた、
「いや~俺達、人食い蛸のタコ焼きは遠慮しますんで」
マーリフはパルの作った魔法陣の中心部に魔法石を設置し、跳躍用ゲートの起動準備を無事整えた。
「さて、それじゃあ本来の目的地であるダーハマに向かいますか」
「短い間だったが、まあ色々あったよな」
「パルはもう絶~っ対に、来ませんから!」
「そんな事よりもだ、早く行って名物のタコ焼きを食おうぜ」
「・・・じゃあ行きます。ジャンプします」
さて、西の大都市ダーハマで勇者たち一行を待ち受けているのは果たして何か?
マーリフが投資しているとうもろこしは上がっているのか下がっているのか?
彼らの大魔王討伐の旅はまだまだつづく。
~Fin~
ほんとすっっっごく焦らされましたが(笑)
その分、終盤の怒濤の展開はさすがでしたね。
何て言うか読んでたこちらにも達成感が……w
お仕事の方もお忙しいかと思いマスが
次回作も楽しみにしています!(^^)/
そういやあ宿題そろそろやらないとなあ
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