2ntブログ

2021/06/13 (Sun) 19:16
学祭で女子に「もっと」際どい格好をさせる (54)

福山の衝撃的な告白に、高橋、軽く精神的ショックを受け、話しかけようとするも一時的にろれつが回らなくなる。

高橋「ふふふ福山。そそそれ、それ、お前の指示か??」
福山「ンなわけあるか。女子のコスは全て川嶋プロデュースだよ。特に田中のビキニアーマーは”他の奴には任せられない”っつってアイツの手作り」
高橋「しかしトイレットペーパーとは・・去年の俺でも流石にそこまで露骨なことはしなかった・・一体どうやって作ったんだ?」
福山「いや、俺も驚いたよ。出来上がった時に川嶋が「でっかいブラジャ~、田中のでっかいブラジャ~」って嬉しそうにブラジャー振り回しながら教室走り回ってるから、俺も手に取って見せて貰ったの。そしたらなんか様子がおかしいんで、よくよく問い詰めたらトイレットペーパーだっつうんだもん。何枚も重ねて木工ボンドで固めてあるからぱっと見質感はフェイクレザーみたいだけどな」
高橋「そうとは知らずに田中は・・」
福山「全く疑う事すらなくフェイクレザーだと思って着ちゃってるね。そしてスライムの餌食に・・」
高橋(ごくり)
福山「木工用ボンドなんて水溶性だからあっという間に溶けちゃうだろうな。川嶋監督の拘りで、スライムと言えば融解プレイは外せないんだそうです」

2021/06/06 (Sun) 19:35
学祭で女子に「もっと」際どい格好をさせる (53)

「か、体が・・動かない・・」
ようやく田中が事態を把握した時には、全身がスライムの体内に取り込まれてしまっており、辛うじて頭だけが出ている状態だった。なんとか脱出しようと手足を動かそうとするも、ゲル状のスライムは水よりも遥かに比重が重く、女の力では腕の上げ下ろしさえ困難だった。

予想外の展開に固唾を飲んで事の成り行きを見守るギャラリー一同。

高橋「ふ、フクヤマ・・なんだか拘束プレイっぽくて凄くドキドキするんですけど。これってひょっとしてかなり色っぽい展開になって来てる?」
福山「・・タカハシ、これから大事なこと言うから落ち着いて、且つ心して聞いて欲しい」
高橋「またまた、勿体ぶって。いつも大袈裟なんだから」
福山「田中が付けてるブラジャーな、アレ紙で出来てる。しかもトイレットペーパー」
高橋「・・何・・だと・・?」

2021/05/30 (Sun) 20:16
学祭で女子に「もっと」際どい格好をさせる (52)

ただのオブジェでしかないと思われたスライムが、突然ヒトデの触手のように姿を変え、田中に四方から覆い被さるようにして襲い掛かった。いや、正確に言うとスライムの周りに配置されている数名の黒子が、持っている長い竿状のものを振り回すと、その動きに追随するように、姿を変形させたのだ。

「嘘っ!!!」
彼女が短く叫んだ時にはもう後の祭りだった。
せいぜい顔を腕で覆うのが精一杯の抵抗で、ほとんど為す術もないまま、頭から丸呑みにされてしまう。

高橋「何あれ。凄い・・」
福山「説明しよう。実はあのスライムは、作るときに砂鉄を混ぜ込んでおり、ネオジム磁石付きの竿を操作する事によって自由自在に動かせるようになっているのだ。それこそチームワタナベ率いる黒子軍団が動かすとまるで生きてるかのようにウネウネと・・」
高橋「渡辺・・天才か・・」

slime+miwa

田中「いやあん♡」

2021/05/23 (Sun) 19:04
学祭で女子に「もっと」際どい格好をさせる (51)


高橋「駄目じゃん」
福山「まあスライムと戦士は相性最悪だからな。術が使える奴がパーティーにいないとキツイね、ショップで売ってるアイテムを使えば倒せない事も無いが・・」
高橋「ドラクエとかだと普通に倒してんじゃん」
福山「ラス10はその辺り意外と本格的なんだよ」

「えいえいっ」
田中、今度は剣を振りかぶって切りつけてみるが、やはり暖簾に腕押し糠に釘状態であった。

高橋「福山・・田中の攻撃が効かないのは分かったけど、だからなんなの?っていうかスライム側もあんなの動かし様が無いよな??」
福山「フフ・・タカハシ、渡辺君の職人魂を甘く見るなよ」

「もうっ!なによコレっ!!」
業を煮やした田中が、止せばいいのにスライムに直接触ろうと腕を伸ばしたその時だった・・

高橋「あッ!!」
観客一同「うおおおおおおおおおおおおおっ!!」
usiro

2021/05/16 (Sun) 17:36
学祭で女子に「もっと」際どい格好をさせる (50)

BGMがバトル2・中ボス戦曲に変わる
エンカウント!

~スライム取締役(×1)があらわれた!~
slimedirector

福山「負けるなーサイクローニアー(棒)」
高橋「がんばれ~(棒)」

田中、再び剣を構え巨大スライム取締役と対峙。
警戒しつつもじわじわと敵との距離を詰めていく。

「えいっ」
剣が届くギリギリの距離で恐る恐る突きを繰り出す・・が、剣先はスライムの体内に虚しく飲み込まれるだけで、全くダメージを与えられない。

2021/05/09 (Sun) 02:36
学祭で女子に「もっと」際どい格好をさせる (49)

ゴロゴロゴロ・・
(先ほどゴブリンが退散した舞台下手より何か車輪が転がるような音が近付いて来る)

高橋「お、今度はなんだ?」
福山「来たな」

ゴロゴロという音の正体は黒子が押している平床台車の音だった。台車の上にはプルプルとした緑色且つ半透明の巨大な物体が・・

高橋「福山っ何だアレ!?すっげ!!」
福山「出たよ。演劇部がマジモンで制作した巨大スライム」
高橋「アイツら3-Aに内緒であんなの作ってたのか・・」
福山「タカハシ、おれ実行委員だから演劇部の連中とも何回か打ち合わせやってんだけどさ。
まあアイツら殆どは川嶋とおんなじ箸にも棒にも引っ掛からないポンコツなんだけど、それでも何人かはいるな。本格的っていうか凄腕な奴が」
高橋「へえ~」
福山「特に舞台演出とか映像関係にやたら詳しい奴がいて、作品も見せて貰ったんだけどありゃ凄えわ。
なんか将来は本気でVFXとかそっち方面進みたいんだと、出来ればハリウッド目指してるって。あのスライムもそいつの作品」
高橋「まじか、意識高えな・・」
福山「2年の渡辺っつうんだけどさ、そいつと知り合ったのが今回学祭実行委員やった中では最大の収穫かな。まあ兎に角見てみてくれよ、冗談抜きで凄いから」
高橋「いや、凄いのは認めるけど、出オチっぽいよな・・アレをこれ以上どうすんだか・・?」
福山(ニヤリ)

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