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2018/04/07 (Sat) 23:33
ゆうしゃのぼうけん ~生贄の村 恐怖の大蛸魔神~(12)

さて、残された俺たちは、お互い顔を見合わせた。
「おい、どうしたもんだ?」
先ずはサムスンが俺たち2人に問いかけて来たが、俺は正直、返答に窮した。
「どうするも何も、もうここまで話を聞いてしまった以上、これは例によっていつものごとく、お助けする流れではないかと・・」
俺が辛うじてそう答えると、マーリフは
(勇者、勇者、ひとこと申し上げてよろしいですか?)と、
少し人目をはばかるようにして、小声でそう口を挟んで来た。
(人助けはもちろん結構ですし、今までだってそうして来ました。しかし今回はこれまでとは勝手が少し違います)
・ ・と、申しますと?
「先ほどの長老の話、聞いてましたか?かつて立ち向かった若者が失敗して恋人と心中したっていう例の一件です。敵はかなり狡猾且つタチの悪い奴です。安易に引き受けてしまうのは非常にマズイです。万一、失敗してしまった場合、責任問題に発展する可能性があります。増してや、今回のケースは魔王軍とは一切の関わり合いの無い土着の化け物です。よそ者である我々が必ずしも首を突っ込む必然は無いんですよ。」
そりゃあマーリフ、お前の言ってることはごもっともだが、じゃあ今回は見捨てて行けってか!?勇者が?お前、結構冷たいねえ・・

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