放痴廃墟

中村のオッパイに向かって両手を合わせて、そう呟いたキモイマンは、
次の瞬間、その小太りの体のどこにそんな瞬発力が？というくらいの勢いで中村に飛びかかった！
そして、右手で彼女の左乳を鷲掴みにし、左手で右乳の乳首をつまみ上げると、そのまま大きく口を空け、パクッとしゃぶりついたのである。
「あ、イヤｈぁあああああああああああああんんんんんん！！」
えええええええ！？な、中村がキモイマンなんかに乳を吸われてよがってる！？
中村、乳首感じやすいの！？
「バーロー！てめえ、何やってやがる！！」
男子一人の声で我に帰る。
そ、そうだ、勃起してる場合じゃない。助けなきゃ。

「きゃ嗚呼ああああああああああああ！！！」
中村は、まるでエイリアンにでも襲われたかのような断末魔の悲鳴をあげる。
いや、彼女にとっては、まだエイリアンのほうが幾分マシだったかもしれない。
俺たちは、あまりにも予想外の出来事にどうすることも出来ず、
只〃、彼女の乳房が揺れるのに合わせて、おんなじように首を上下するのが関の山だったのだが、そうこうしている内に、キモイマンは更に過激な行動に出る。
「いただきます」

だが、キモイマンはそんな事はお構いなしに、突然、腕をぐいっと伸ばしたかと思うと、彼女のブラウスの胸元が大きく開いている部分に掌をスッと差し込んだ。
「え？」
中村の表情が一瞬、凍りつく。
そして咄嗟の事に固まってしまい、全くの無防備状態になってしまった中村に対して、
ヤツは容赦することなく、掴んだ手にありったけの力を込めて、彼女のブラウスを一気に下に引きずり下ろしたのだ！
ぶるんっ、ぶるるるんっ！！
中村のＨカップ巨大乳房がこれでもかという位、上下に大きくバウンドしながら衆目の下に完全露出した。

「お待たせいたしました校長先生、オーダーは何になさいますか？」
中村、顔が引きつりそうなのをグッと堪えて、精一杯の笑顔。
キモイマンの眼が鋭く光る。
「ここここここ、これ、」
「はい？」
キモイマンがキョドり過ぎて、中村には言ってる事がよく聞き取れない。
「ここここれ、注文これこれこれこれこれ、これ」
ヤツはなんと、中村のオッパイを指差していた。
「は？」
怪訝な表情をする中村。

「えぇ～、嫌だよ。だってキモいんだもん」
身もフタも無いお言葉。
「頼むよ～～；事此処に及んで、お前しか対応できるヤツがいないんだってば」
「え～、別に私じゃなくたっていいでしょ？
田村ちゃんとかにやってもらってよ」
「ちょ、おま、いちいち説明しなくても、なんとなく薄々感づいてはいるんでしょ？
あいつらじゃダメだってこと。ほんとマジで頼んます、
田中と横山はああいう状態だし、マトモな女子の中で、曲がりなりにもＨＰがフルで残ってるのはお前だけなんだから！」
「もお～、オーダー取ってくるだけだからね。
萌え萌え～とかやらないんだから！」
なんとか中村を説き伏せ、やれやれと安堵のため息をつくオレ。
だが、ここで彼女を出したのは明らかに間違いだった。
まさか、あんな事態になろうとは・・

横山は顔面蒼白になっていた。
「あ、あぅ・・」額には脂汗が浮かび、膝はがくがく震えている。
（横山・・・）
これは女子がゴキやナメクジなど、生理的に絶対ダメなものを見た時に生じる典型的な拒絶反応である。
横山の女としての防御本能が過剰に働き、一種のアレルギー的な症状を引き起こしていたのであった。
俺は、眼に涙をいっぱい浮かべて全身からイヤイヤオーラを発している横山に、これ以上声をかけることはどうしても出来なかった。
（委員長、そんなにもキモイマンが嫌なんだね・・）
ただそこに存在しているだけで、委員長を完全にフリーズさせてしまう。
全く恐ろしい男だぜ、キモイマン。
しかし困った。田中は相変わらず機能停止状態だし、
こうなったら俺もあまり気が進まないのだが、中村に対応してもらうしか方法が無い。
チッ、西村の言ってたオムライス￥800が安すぎるのワケがようやく分かったぜ。
中村～